アンティークを集めよう!

アンティークを集める際に気をつければ良いことを教えてくれ、こういう質問は多いです。アンティークといっても古いものだというだけで、どんな分野のものも含みますし、何を書けば良いのやら。

取り合えず、参考までに、1コレクターとして、心のおもむくままに書いてみましょう。下手に書けば自分の首をしめるかもしれませんね。感想、批判、ぜひぜひお願いします。

また、アンティークファンの方で、ご自分の文章を掲載したいとおっしゃる方がおられましたら、ぜひ、ご投稿下さい。お願いします。

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更新未定、新しいものは上に積みます。

 

●マイセンの1級2級 2001 5/15

マイセンのマークに横線が入っているから2級、だから安物ではないかとはよく問われますので、マイセンの等級について書いて見ましょう。

白磁の等級ですが、白磁の出来不出来によって、マイセンは厳しく等級をつけました。

マルコリーニの頃は、皿の隅のほうに1や2など書いている事もありますし、マークに線を入れるのは、厳密にはわかりませんが、1850年ぐらいからではないかと思います。

あまり知られていないものではマークに線をいれず、皿のすみに青で横線1本いれたり、双剣マーク下のボタン2つの他に、上にも1つボタンがあるものは、19世紀物ではなく、20世紀初頭のもので2級を表します。詳しく調べれば他にもたくさんあるでしょう。

*磁器の直し職人によっては、修理したあとに、修理したことを示すためにマークに1本入れる者もいます。

デパートで売られている現代物のマイセンの場合、1級と2級は、値段は2ー3割ほど違うようです。1930年以降ものでしたら、等級によって値段を少し変えるのも良いでしょう。

しかし、19世紀以前のアンティークの場合、絵付けと、柄の珍しさでほとんど値段が決まります。白磁が絵付師のところにまわった時点で、1級、2級の区別なく絵が描かれますので、絵付けの優越は白磁とは別です。はっきり言いますと、白磁の等級は、ほとんどアンティークの判断基準になりません。

マークに線が1本あるか無いかは、初心者でもすぐにわかるため、非常にこれを気になさる方がおられますが、コレクターの皆様は、白磁の等級を気にするあまり、真に良い物を見失わないようにしてください。


●金属製品の手入れ方法について 2001 5/15

細工の細かいものや傷付くとまずいものなら、水一リットルに酢をスプーン数杯入れて、1週間ほど漬け置く。そのあと乾いた布で磨く。

平らなものは、金属用のクリームで磨く。

塗料がついているものは、薬品を使って塗料を落とす。

錆びがひどいものは、細かな金タワシで磨きます。その際、防塵マスクを忘れずに。


●コレクターになろう 2001 5/14


◆資料本を集める

日本の本ではなく、海外の資料。できれば、海外の博物館が**展など、特集を組むことがあるので、その時のものを探して取り寄せましょう。
絶版になっているものがほとんどでしょうが、海外のインターネット本屋に残っていることもあります。

業者に頼んで買ってきてもらっても良いでしょう。いずれにせよ金がかかります。
コレクターになるには、最初は本の収集にほとんどのお金を使っても良いと思います。

◆本物を見る。

海外に行く機会があれば、できるだけ博物館に行って、そこで保存されているものを見て回ってください。最高級のものを目に覚え込ませましょう。

◆業者をあまり信用しないこと。

コレクターは一つの分野に集中できるため、少し勉強すると、たいていの業者よりもその分野には詳しくなります。業者はいろいろなことをやらなければいけないので、1分野に集中できないのです。口の巧い業者は、自分がさもその分野に詳しいというそぶりを見せますが、ほとんどの場合は勉強できていませんから、あまり信用しないこと。
あなたの筋がよければ、どんな分野を勉強するにしても、数ヶ月で、業者の持っている知識を越えます。

◆業者を育てる

コレクターは、普段は別の仕事をしているため、品物探しに時間を割けません。それを補うには、近場の業者を目利きに育てる必要がでてきます。

相性が良く、時間がある業者に同じ依頼を続けて出し、持ってきた物を買ってあげて、育ててあげましょう。業者の目が肥えるまでには時間もお金もかかることがありますし、いつまで投資しても目が肥えないこともあります。業者を見る目も育てましょう。

◆業者のタイプ (ドイツ)

その1
仕入れ重視で常に走り回っている業者、もっぱら、ほかの業者に売って生計をたてる。とにかく行動力がある。土日だけマーケットに出ていたりして店がないことも多い。荷物運びに使われること多し。

その2
資料にうもれて、相場にうとい業者。一分野に詳しいにかかわらず、新しい品物が入ってこないし売れることもない。コレクターには好かれる。死後に凄いコレクションが残ることがある。

その3
観光地などでいつも客を相手に忙しくしていて、仕入れと勉強がおろそかになるタイプ。仕入れは他の業者の持ち込みでなりたっている。店を大きくしただけあり、要領がよく、資金は豊富。

その4
遠く海外からものを持ち込むことで生計を立てている業者。(ドイツでイギリス銀を売るなど)。比較的相場にうとく勉強不足であるが、そこに行かないと手に入らない物もおおく、高級店になっていることも多い。

業者のタイプと人格をよく見極めて、付き合ってください。

◆市価について

一つの分野をしばらくやりこむと気付いてきますが。物の価値と市価は一致しません。
値段は人気で動きますし、初心者が遣うお金が市場のほとんどを動かしています。

そのため、よく売れる、1、2万円の価格帯に多くの骨董品が集中します。

しかし、例えば2万円のカップと20万円のカップでは、価値の差は10倍ではなく、30倍、100倍の差があるかもしれません。

2万円のものを10買うより、20万円のものを1つ買う方が良いコレクションができるのは確かです。

相場は、骨董雑誌の特集記事などで、急変します。大手業者が雑誌の企画を組んだりして市場を操作することもあります。また10年ほどの単位で、流行が大きくかわります。うまくお金がかからない分野に自分の興味を動かしていくことも重要です。

◆同じ分野のコレクターと付き合う。

一定以上の質のものを集めようとすると、お金で買うのではなく、コレクター同士の交換で物事が進むことが多いので、良いコレクション友達を作るように努力してください。有名なコレクターになれば、自分のコレクションをたまに業者にうるだけで、コレクション人生を維持できるようになるかもしれませんね。

 


●マークについて 2000 5/24

日本の骨董祭を訪れて、多くの贋作マイセンを見たために書きます。

真偽を、マークで区別すれば良いと思われている方も多いかと思いますが、それでは不十分。マークだけで見ていると、騙されることも多いですよ。

きっちりとした資料と比較してください。マーク以外の要素、カップのサイズや
模様などを、頭に記憶させることが大切です。

贋作の特徴

微妙にサイズが違う。贋作は、マイセンほどの技術と管理システムで
作成していないので、カフェサービスなどは歪みが多い。

フィギュアの色が違う
フィギュアの顔つきが違う。デザイナーは誰なのだろう?

贋作を置いているお店も、勉強不足なだけで、悪気が無いのはわかるのですが・・・ 贋作も、本物かそれより少し安価なぐらいの値段で取引されているわけですし、最初に贋作を買ってしまうと、それが目の基準になってしまいますから、困ります。

目を鍛えるには、博物館に通うのが一番です。触らせてくれないのが残念なのですが(触ると手が覚えてくれるので)良い物をたくさん見て、価値基準を付けましょう。

贋作ではありませんが、落ちた金彩を後からつけなおしているもの、日本ではとりわけ多いです。お客様は、テカテカ光る金彩には要注意。

でも巧い人もいるんですよね、古く見せる金が(^^; 

まぁ、いずれもどこまでこだわって買うかです。日常使いになさるのでしたら、金を彩色しなおしてあったほうが親切なのかも??


●オークションを信じて良いのか? by IRA 1999/10/18

かりにも、オークションを開催する側の人間がこういうものを書くことになるとは。

オークションの鑑定をうのみにしないほうが良い

世間では、オークションの鑑定はプロフェッショナルで、間違いは無く、骨董界では常に一番信頼できるものだと思われていますが、はたしてそうでしょうか?

いえ、とんでもないです。かなり間違いはあります。まず、鑑定にかける時間が短い。

一度オークションに自分のコレクションを持ちこんで見ると良いと思いますが。そうですね、フィギュアを10個ばかり出品しましょうか。

場所にもよりますが、けっこう大きなオークションでも、担当者が出てきて、店の入り口のテーブルに並べて、そこで5分ほどの立ち話の間に、作品の鑑定と、最低落札価格の設定が済むことがあります。

多くの場合、出品者が持ちこんだ作品につけた鑑定文章が、そのまま記載されます。怪しい作品の場合、ちょっと値段を低めにつけるからそれで良いのではないかと、いいかげんなことになります。いいかげんな理由は、オークション会社は身銭を切らないからです。(^^/

傷や直しもそうで、その短い鑑定時間に発見されなければ、なかったことになります。

昔、私はウィーンのドロ○ウムで落札した、18世紀の古ウィーンのポットに、カタログに記載されていない直しを3箇所見つけたことがあります。

これらは、まだまともなオークションでのことで

小さな弱小オークション、あまりプライドのないところでは、偽物がまざっていても見てみぬふりをします。開催側が知らないことも多い。

業者にとってはこういう小さなオークションは重要で、売れ残った品物を預けておく、”良い倉庫”になりますから、どんどん、変なものが増えてきます(^^;

基本的に、オークションに良いものがでるかどうかも考えなければいけません。

オークションで落札したときに買い手はオークション会場に手数料を払いますが、オークション会場は、出品者からも手数料や写真代、その他、いろいろと取ります。

結局、出品者に入るお金が落札価格の40%ぐらいのところもあります。

オークションを憎んでいる業者は多いですよ。

○○オークションがうちの店のXXを出品して欲しがっているが、ずっと断りつづけて来てるんだよ・・・というような自慢話を聞いた方もおられるのではないでしょうか。

できることなら業者は、オークションにかけることなく売りたいわけです。よって、”売れるもの”はオークションに出てこず、”売れ残ったもの”がオークションに出ます。

もちろん、1級のものはオークションに出てきますよ。値段が相場の何倍にも跳ね上がるオークションがあるからです。

宣伝のうまいオークション

世の中にはうまいオークションがありまして。レプリカものでも、本物なみに落札させるところがあります。

こういうところは、宣伝がうまいので、かなりのカタログをばらまていますし、世界各地から客がやってきます。日本人が訪れても、通訳がいるかもしれません。

出品されているものを見て、オークションに参加してみればわかりますが、なかなか素人目には良いオークションと悪いオークションがわかりにくいので、簡単に見分ける方法を。

客を見る

客の中に業者が少ない場合、要注意です。業者が、そこで仕入れても売れないほど高いと考えたからいないのです。アメリカ人の業者や日本人の業者はどこにでも現れます、相場より高いお金で落札するので、いても普通の客だと判断してください。

オークションのある地元の骨董屋に評判を聞くのも良いかもしれません。

カタログ

カタログは高いです。そして、これを送っても振り込む客はわずかで、かなり回収率が悪い。高価なカタログをバンバン送れるオークションは儲かっています。分厚くなったり豪華になっていくカタログに注意。

反対に、あまりにもカタログが薄くなっていき、そして安っぽくなっていくところですが、出品者もそういうオークションは見捨てますから、やはり注意です。(^^;

写真が多いのも注意

写真が多いということは、つまり、実物を下見せず、電話やファックスでビットできるということです。例えば最低落札価格が20万の作品に30万、ファックスでビットしますと、ほとんどのオークションでは、他には誰も競っていなくても、きっちり30万で落札しますから、注意です。

あと、電話で競る場合、オークション側のサクラと競ってる可能性が高いです。(電話までかけて落札しようというひとは、見栄もあるので、何回かはビットするからです)

写真が無いカタログの方が親切です。

出品者を見る 

ここまでやるとプロになれますが(^^;

大きなオークションのコーナーの大半を、一人が出品していることがあります。誰が出したかチェック。

 

派手なだけで質が悪く、通ってるだけで自分のセンスが落ちていくオークションもありますから、良いところを探しましょう。

尊敬されているオークションもある。

悪いオークションばかりではありません。良いオークションもあります。

どういうところかといいますと、特定の分野に強いオークションです。カタログは何年たっても古本屋で売買され、鑑定の材料にされます。

こういうオークションは、常に価格は相場以上ではありますが、1流のものが出品され、オークション開催者が代替わりするまでは、コレクターや業者に支持されます。

 

●良いものと悪いもの by IRA 1999/9/18

派手なもの、地味なもの、良いもの、悪いもの。いろいろありますが

一番、アンティークのマーケットで動いているのは、”派手で悪いもの”だと思います。
一瞬、輝いて見えるので手にとって見ます。手に取ると、離れてみたときより印象が悪く、あれっと思う・・・こういうものは、作り手は良いものを知っていて、それを真似たか、手と金をかけなかったか、後世に作られたか、そういうものです。

目立つので人目を引きますし、家に置いていると、やってきた客にも受けが良いでしょう、一応アンティークですし、こういったものでも大概、百貨店などで売られている現在ものの装飾品よりは質は良いですしね。
しかし、コレクターにとって、こういったものは、あまり持っていてうれしくないものです。いずれあきてきます。

こういった派手なものたちは、売り手としては、良く売れる回転の良い品物になりますから、アンティーク市場の中ではどんどん値段があがっていっていまして、それなりに高値で安定しています、投資されていますから(笑)アンティークの中心になっています。こういったもの専門のオークションも多いですね。アンティークに入門される方は頭の隅にいれておいてください。

反対に、地味でも良いものがあります。
作り手はあまり技術がなかったか、良いものをあまり知らなかったのですが、それでも良いものや新しいものを作ろうとした場合にでてきます。

(もちろん、古いものは技術は未熟ですし)

こういったものは、地味なのですが、見て触っていると楽しくなってきます。
家の一部にスペースを取る価値があると思いますよ。

 

●良いものは自己主張する by IRA 1999/9/18

アンティークのものが2つあり、良く似ていて、片方は10点満点つけたときに10点、もう片方は8点だったとします。

これらを人目につくところに置いておけば差は一目瞭然で、ほとんどの人の目は良いほうに吸い込まれます。

私はこれはアンティークの発するオーラのようなものだと思いますが、良いものは光り輝いて見えます。オーラを感じとってください。

しかし、これに価格を付けるとなると難しいのです。

現代物なら価格差はほとんどないか、あっても2倍ぐらいのものですが
アンティークでは10倍、100倍つくことがあります。

業者は妥協できるので、安ければ悪いほうを買うことができますが、コレクターはそうはいきませんから、どんどん価格差ができてきます。ま、良いものは高いものだと納得するしかないです。

そして博物館行きになってしまうものもありますね。

やはり博物館のものはレベルが高いですから、比べるなら常に、博物館レベルを視点に入れてください。

目というのはすぐに肥えることができいます。

絵画なんて顕著ですよね。
美術館に通ったあとに、一般オークションに絵の下見などに行くとよくわかります。

***

IRAの最初のコレクションは・・・現代物フュールステンベルクのプリントの小花柄のモカカップでした。

マスターは、18世紀ヘキストのトルココーヒーカップなどでは無く、現代物ウェッジウッドのピーターラビットのマグカップだったとか、漏らしてはならなかった秘密でした(笑)